【ネタバレなし】博士の愛した数式の感想。数学と野球を通し、人間模様を描き切った良作。

異世界人ティルシーはまだまだ現代の素晴らしい文学作品をご所望のようだった。だから、俺は『博士の愛した数式』を勧めるのであった。

ティルシー

勉強できて感動できて、楽しい本ないかにゃ?

ルドウィン

欲張りだな。だが、その条件の小説、まだまだあるぞ!日本の文学作品は素晴らしいものが沢山あるのだ!

ルドウィン

その中の一つ、『博士の愛した数式』を紹介するぞ!この記事を読めば、この作品のネタバレなしの感想と、どういった人におすすめかがわかるぞ!

ネタバレなし感想

数学が好きになる。

 この作品には数学がとても好きで、数学に一生を捧げている博士が登場します。そして、その影響を受ける家政婦(主人公)とその息子(あだ名はルート)のお話です。

 この登場人物、博士が非常に数学に長けていて、数学が好きなことが伝わってきます。

 数学がいかに美しいか。数学がいかに矛盾がないか。それをこの本はあの手この手で教えてくれます。

 数学に魅了される人の気持ちが擬似的にわかってしまいます。

 この本を読んで、私は数学に興味を持ってしまいました。

 人を魅了するくらいこの本では数学を美しく描いているのです。

野球も好きになる。

 数学と同じくらいこの本でテーマとして描かれているのが野球です。

 野球も詳しく載っており、野球の知識がなくても、野球が面白そうだと思わせる工夫がいくつもされています。

 この本を読んで、私は、本で載っている情報が本当なのだろうかと調べるうちに、今まで知らなかった野球の世界に触れることができました。

 この世界には数学の世界や野球の世界のように、私たちの知らない世界が沢山あります。

 その世界をのぞくきっかけになるのがこの本です。

 素晴らしい本は、私たちに知らない世界を教えてくれます。

 この本もその一つなのです。

登場人物たちが好きになる。

 この本は野球や数学を魅力的に描いています。しかし、それは野球や数学の世界の美しさを私たちに教えるためではないと思います。

 本当の目的は、その美しい世界を通して、登場人物の人柄や感情描写を豊かにするためでしょう。 

 博士やルート、そして主人公を数学や野球の世界に負けないくらい美しく、人間臭く、素晴らしく描いています。

 読者はこの本を通して登場人物と一緒になってハラハラしたり、ドキドキしたり、幸せな感情を持ったり、時には怒ったり、喜怒哀楽の感情を抱くでしょう。

 それは巧みな筆者の表現力や、数学や野球の知識というツールを使って、この作品を奥深く、リアリティーを持たせているからできることです。

 

どういった人におすすめか

数学に興味のある方。

 数学に興味のある方や、数学に興味を持ちたい人におすすめできる作品です。

 この作品の魅力はなんと言っても筆者の数学の奥深い知識と表現力にあります。それが組み合わさった時、読者は心から、数学の世界はとても素晴らしいものだと、思わせることができます。

 なので、数学にほんの少しでも興味がある、もしくは数学に興味を持ちたい人はこの作品を読むと間違いなく数学に興味を持てることでしょう。

野球に興味のある方。

 この作品は野球の世界も面白く描いています。野球が気になっている方や、野球が好きな人にもおすすめできる作品です。

両方、もしくは片方興味のない方。

 ただ、これらの数学や野球に興味のない方でも、この作品はお勧めできます。なぜならば自分の知らなかった世界を知るきっかけになるからです。

 新しい、自分の知らなかった世界を知ると、人はより豊かになります。

 また、知らなかったことを知る。それにより、もしかしたら人生に有益なことが起きるかもしれません。

 もし有益なことが起きなかったとしても、知的好奇心が満たされ、知りたい欲求が生まれます。人は知ることで成長してきました。人類は知を得ることで繁栄しています。

 よって、自分を成長させる助けになったと考えれば、この本を読む時間は、無駄な時間ではないでしょう。 

心にほっこり感動できる作品をお探しの方。

 この作品を読むと、ほっこりと感動ができます。

 読者が登場人物に感情移入できる工夫があちらこちらでされているから、スムーズに感情移入でき、まるで登場人物が自分ごとのように感じ、感動することができるのです。

 人の心を動かす作品。これを生み出すのはどれほど苦労するものか、私にはわかります。

 しかし、この作品は、それを筆者の豊かな表現力と、奥深い知識力で裕にこなします。

 素晴らしい作品です。人に胸を張ってお勧めできます。

読んでみた。

ルドウィン

さあ、読んでみるんだ。ティルシー。

ティルシー

わかったにゃ!早速読んでみるにゃ!

数時間後

ティルシー

数学、野球は何て素晴らしいにゃ!

数時間後

ティルシー

博士、ルート、主人公は何て素晴らしいにゃ!泣けるにゃ!

ルドウィン

そうだよな!この作品の本当に伝えたかったのは、登場人物の人物像だ。野球や数学はそのツールに過ぎない!素晴らしい作品だ!

まとめ

ルドウィン

この記事をまとめるぞ!

 この作品は数学、野球の深い知識と、美しさを利用し、登場人物の人物像を見事に描き切った作品です。

 数学や野球が好きな人に限らず、万人におすすめできる作品です。自分の知らなかった世界を知るきっかけになる本だからです。この本は、それくらい数学野球を魅力的に描いており、この本を読むと誰しもが興味を持つでしょう。

 もちろん、シンプルな物語としても十分面白い作品で、登場人物たちに感情移入できる工夫が沢山されています。

 よって万人におすすめできる素晴らしい作品です。

ルドウィン

まとめるとこんなところだ。ティルシー最後に一言頼む!

ティルシー

おかげで数学、野球が好きになったにゃ!この本のおかげで知らない世界を知ったにゃ!

ルドウィン

みんなもこの本で自分の知る世界を広げよう!

↓今回登場した小説のキャラクター。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/761165737/789704435

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