NASDAQはS&P500に比べ、圧倒的な差のリターンを叩き出しました。
NASDAQの、2019年から2024年11月までの過去5年間の年平均リターンは24パーセントと非常に高いリターンです。
対して、S&P500は過去5年間の年平均リターンは19.4パーセントです。
これだけ聞くと、NASDAQに投資する方が良い気がします。
しかし、結論を言うと、長期投資するなら、NASDAQよりもS&P500に投資する方が良いです。
その理由を、今から解説します。
NASDAQよりもS&P500に投資した方が良い理由
情報セクターが今後も伸び続けるとは限らない。
こんな歴史があります。
昔、アメリカでは、ゴールドラッシュがあった時、優秀な人材は、皆、鉱山労働者になっていました。
今では考えられませんね。
今は優秀な人材は皆、ITの人材になっています。
何が言いたいかと言うと、時代時代で、伸びるセクターが変わると言うことです。
だから、長期投資するなら、情報セクターに偏っているNASDAQへの投資は、不向きなのです。
あまりに価格変動が大きく、心臓に悪い。
さらに、NASDAQの価格変動はS&P500 に比べ、大きく、心臓に悪いです。
これが少額の投資なら良いでしょう。
しかし、投資金額が1000万を超えたあたりで、非常に価格変動が大きく感じ、不安になるでしょう。
投資で重要なのは自分のリスク許容度を知り、そのリスク許容度以内で投資することです。
NASDAQはリスク許容度は高い人向けです。
万人向けではありません。
何よりも、S&P500の方が不安が少ない。
そして、何よりS&P500の方が不安が少ないです。
アメリカは長期的に見れば成長するでしょう。
その国に成長を見込んで投資するのは合理的だし、すごく気持ちも楽です。
しかし、NASDAQはアメリカが成長しても、情報セクターが成長しないと、恩恵を受けられません。
アメリカが成長することは確信が持てますが、情報セクターが今後もこのペースで成長するのは誰にもわかりません。
だから、安心して投資するためにも、NASDAQよりもS&P500の方がお勧めなのです。
どうしてもNASDAQに投資したいなら
ここまでのリスクを聞いても、なお、NASDAQのリターンを魅力に思うなら、投資すると良いでしょう。
ただし、NASDAQはリスクの高い投資商品です。
投資するなら、全体の投資資産の約10パーセントにとどめることをお勧めします。
いわゆるコアサテライト投資です。
コアの部分がS&P500やオールカントリーです。
そしてサテライトの部分がNASDAQやインドなどのリスクが高い投資商品です。
これらのルールを守って、投資をすれば、投資で失敗するリスクを減らせます。
まとめ
今回はNASDAQよりもS&P500がお勧めな理由をお話ししました。
投資の成功の秘訣は、気持ちです。
結局、投資を長く続けるためには、気持ちを平穏に保つのが一番です。
株価が気になって夜も眠れなかったら、投資は続けられませんよね。
NASDAQは価格変動が大きく、リスクが高い投資商品です。
だから、S&P500やオールカントリーといった、価格変動が比較的少なく、さらにきちんとしたビジョンがある、(S&P500ならアメリカは長期で成長すると言うこと。オールカントリーなら、世界経済は長期的に右肩上がりになると言うこと)投資商品がお勧めです。
そう言った投資商品なら、冷静に、長く持つことができ、そして投資で成功する確率が上がるでしょう。
皆さんの投資が成功することを願っています。
※本記事は投資助言を提供するものではなく、情報提供を目的としています。投資はご自身の判断と責任で行ってください。市場リスクや損失の可能性を十分ご理解の上、余裕資金での運用をお願いします。
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